初恋 スタンダード・エディション [DVD]
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フォーマット | 色, ワイドスクリーン, ドルビー |
コントリビュータ | 小嶺麗奈, 松浦祐也, 宮崎将, 藤村俊二, 塙幸成, 小出恵介, 宮崎あおい, 柄本佑, 中原みすず, 青木崇高 |
言語 | 日本語 |
稼働時間 | 1 時間 54 分 |
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商品の説明
商品紹介
【内容紹介】
「心の傷に時効はないから」府中三億円強奪事件・犯人は女子高生--
高校生のみすず(宮﨑あおい)は、小さい頃から孤独だ。ある日、彼女はジャズ喫茶Bの前にいた。煙草の煙が立ち込めるフロアの
奥に、兄の亮、そしてその友人たちがいた。その中でも異彩を放つ男、東大生の岸(小出恵介)。
彼らと仲間になり変化を始めるみすずの生活。そして岸に対して生まれた、切ない感情…。
そんなある日、岸がみすずに相談を持ちかける。
「…現金輸送車から三億円を強奪しないか?」。
言葉を失うみすず、しかし岸の一言でみすずの気持ちは固まった。
「おまえが必要なんだ」。
そして、この計画にのめり込んでいくみすず。バイクの乗り方を練習し、犯行ルートの道順を頭に叩き込む。
1968年12月10日。雷雨の朝。白いバイク。…雨天決行。
出演:宮﨑あおい、小出恵介、宮﨑将、小嶺麗奈、柄本佑、青木崇高、松浦裕也、藤村俊二
監督:塙幸成『tokyo skin』(96)
脚本:塙幸成/市川はるみ/鴨川哲郎
【商品詳細】
2006年日本/16:9LBビスタサイズ/カラー/ 114分/ 片面2層/ 1枚組
日本語ドルビーデジタル2.0chステレオ
Amazonより
宮崎あおいが、あの3億円強奪事件の犯人を演じる! センセーショナルな設定だが、この映画の本質は1960年代の青春ドラマにある。1967年、義理の親と暮らし、孤独に悩む女子高生みすずが、新宿のジャズ喫茶で出会った仲間たちとの時間に生きがいを見出していく。やがて彼らは現金輸送車からの強奪を計画。みすずは、計画遂行の中心人物を引き受けることになる。昭和の大事件の犯人が女子高生というのはもちろん架空だが、映画全体を覆う息づまる空気感が、奇妙なリアリティを醸し出す1作。
タイトルにある通り、物語の軸は、みすずが東大生に抱く淡い恋心だ。この点で宮崎あおいは、現代の女性たちとは違う、60年代に生きるヒロインのピュアな雰囲気を表現することに成功。役に対する彼女の意気込みは、メイキング映像からもひしひしと伝わってくる。実兄の宮崎将も出演しているのだが、あおいの存在感があるだけに、その分、共演者に魅力が乏しいのが惜しいところか。それでも3億円強奪当日のスリリングな展開や、その後の切ないドラマ運びは見ごたえがある。(斉藤博昭)
登録情報
- アスペクト比 : 1.78:1
- メーカーにより製造中止になりました : いいえ
- 言語 : 日本語
- 梱包サイズ : 18.03 x 13.76 x 1.48 cm; 83.16 g
- EAN : 4907953017757
- メディア形式 : 色, ワイドスクリーン, ドルビー
- 時間 : 1 時間 54 分
- 発売日 : 2006/11/24
- 出演 : 中原みすず, 塙幸成, 宮崎あおい, 小出恵介, 宮崎将
- 言語 : 日本語 (Dolby Digital 2.0 Stereo)
- 販売元 : ハピネット・ピクチャーズ
- ASIN : B000IU38I8
- ディスク枚数 : 1
- Amazon 売れ筋ランキング: - 180,043位DVD (DVDの売れ筋ランキングを見る)
- - 1,356位日本のラブロマンス映画
- - 8,044位日本のドラマ映画
- カスタマーレビュー:
-
トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
レビューのフィルタリング中に問題が発生しました。後でもう一度試してください。
低予算であると思うので仕方ないが、60年代の雰囲気の再現に苦労したようで人物のアップが多いです。引きの画はほぼない。背景が描かれずひたすら人物とセリフで物語が進む少女漫画のよう。
また当時の時代背景の描写も薄く、タイトルが初恋なように3億円事件はギミックでそれ自体が主題ではないので事件に興味を持って観賞すると肩透かしを食らう。ただそれならもっと恋愛を丁寧に描くべきだがそちらも薄っぺらい。
物語のテンポも悪く、会話1つとってもやたらと無意味な間があり、2時間あるけど少なくとも1時間20分程度にはまとめられた内容。
星2つなのはあくまでこの世にはもっと酷い作品があるからと情けのようなもので星1つでもいい。
その為に、手元にDVDで何時でも置いておきたい作品なんです。
宮﨑あおいのまだ初々しさが、堪らなく好きです。
三億円事件のストーリー展開。
あの頃の空気感。
とても、切なくなります。
元ちとせが、唄うラストの楽曲(青のレクイエム)が流れ、その後の登場人物のテロップ。
自然に、涙が流れます。
素晴らしい作品です。
特に、あの頃を知る世代には。
“ 噂の ” の男の子より。
事件について本作の設定は、辻褄は合っているようだ。犯人女性説、政府関係者息子犯人説も実際あったようだし、偽白バイでシートを引き摺って走っていたのは、なんとも面白い事実だ。脚色こそ当然あろうが、辻褄が合っているということは最低限ながら実に大切なことだと思う。
ただし、本作は「初恋」の物語である。まず、そのことを私は評価したい。
1950年代からの世界情勢に揺らぐ日本の在り方が問われる時代、1960年代の高度経済成長最盛期、学生運動の高揚、そんな時代を生きる若者達の群像劇の中にひっそりと静かに燃ゆる、一人の少女の、或いは一人の青年の、初恋の物語。
激しい時代の唸りを肌で感じながらも、その渦中から少し外れた年齢の少女が、少女的目線で少し斜めに見た世界観が、退廃的でありながらも健全性を残していて素晴らしい。
そして、リョウ達の群像劇を背景的に描いていることもまた良いと思う。そこを前面に押し出し過ぎてはそれこそ駄作になりかねない。これも女性的視点の巧妙といえる。
そしてそれは、恐らくは図らずもだろうが、宮崎兄さんはじめ、今を時めく柄本佑さん然り、メンバーたちの演技力の不甲斐なさを、この構成が少しは紛らわせてくれている。
ともあれ、この物語性あって、そこに三億円事件が実に自然的に構成されている。そこに無理矢理感、取って付けた感があっては意味がない。だからこそ、辻褄が合っているということがまさしく大切だと思うのだ。
細かいことを言えば、、いくら女性白バイ隊員どころか女性警官などいない時代でも、宮崎あおいさんの体格とあの言い方で、男性と思い込むには無理があるように思えるし、これで成功するようなら世の中盗まれ放題ではないか、と思ってしまうが、そこを突っ込むのは野暮というものかもしれない。
それよりも問題、というか、非常に残念なことがある。
先に辻褄が合っている、自然な構成と評したのは、あくまで物語としての事件へのつなげ方、そして事件内容においてだ。
問題は、三億円事件を通して、岸は何を成し遂げたのか、或いは、成し遂げたかったのか、という部分が意義的に説得力に欠けることだ。
大臣の息子が日本中を震撼させる事件を起こしたというネタでもって、国家権力への反乱?確かにそれが公になれば、大臣はじめ政権は大きく揺らぐだろう。だがしかし、それで何が変わる?単に親父を陥れるだけで終わる話だ。国家の在り方に変わりなどない。皮肉的な意味でも肯定的な意味でも。それにそれなら、みすずを使う必要なく、自分でやって名乗り出ればいいだけの話だ。
或いは、みすずを使うことで、警察の愚かさ不甲斐なさは露呈できたかもしれない。だがそれはあくまで結果論。それに、多くの人の警察に対する不信感や嫌悪感が相まってヒーロー視されたとて、よもやそれが望みであったわけもなく、何かが大きく動いたわけでもない。皮肉的に言えば、警察の動員に大きく金は動いただろうが。
現実には結果的に、現金輸送の危険性を広めたことで銀行振り込みの普及に大きな貢献を果たしたといえるし、警官の恰好だからと信用してはいけないという教訓、警察の捜査方法の改善、冤罪へのシビアな目、といったような影響があるかもしれない。
だが問題は岸の意義なのだ。本作の物語性として、岸がみすずに実行させてまで、恋を犠牲にしてまで、成そうとしたことの意義的描写に深みない。
だからこそ、みすずへの想いの結末も、元より意があったとしても結局は結果論的な悲劇となっていて、説得力や魅力が欠けると言わざるを得ない。詰まる所、それはみすずの恋の物語の結末としても。
とはいえ、みすずの想いは、原作者みすずさんの想いそのものであろうから、表現力豊かに描かれていると思うし、物語性として見応えはある。
それを支える宮崎あおいさんの演技は、安定した表現力とその類稀なる愛らしさを存分に発揮して魅力的だ。
藤村俊二さんも落ち着いた演技で良い緊張感があって、作品に魅力を加えている。
全くの余談だが、三億円事件は、そもそも盗まれてなどいない、東◯芝◯電気による大胆な保険金詐欺、というのが私の想像だ。
それも女子高生という、原作の大胆な仮説をこの作品は表現しています。
この計画の立案者は岸(小出恵介)という現役の東大生で、実はとんでも
ない人物だった。
女子高生のみすず(宮崎あおい)はこの時岸に恋をする。岸が階段に腰掛
けているとその横にみすずがやってきてチョコンと座る。しばらくして「もう少し
横にいてもいい?」というシーンは頷けた。
今までの人生で自分が「必要だ」なんて言われたことのなかった人間には、
その言葉で実際、「空を舞う」ような気分に包まれたことだろう。
初恋と歴史的な大事件がみすずの中で同時進行していく。帰らない岸を待ち
続けるみすずに明日は見えるのか?